2020年11月23日月曜日

あんまり変わってない

帰国して10年経った。年は取った。僕自身はアートと関わるようなことをまったくやっていない、最近は積極的に関わろうとしてこなかったし、何も作らなかった。

いまだにバンクシーはなんでアートなのか?とか議論してる人がいる。彼のステンシルの落書き自体に10億の価値があるわけではないことくらいは分かってほしい。そうだよコンテクストだよ。

興味を持った人は多分アートについて検索するのだろう。「アートとは何か」Google先生に聞いてみる。検索結果の1位に間違ったことを堂々と書いてる人の文章が出てきた。価値観を変えただの美意識がどうたら、節子そうじゃない。日本の美術関係者はなにをして来たのだろうか。ほとんどの人が現代アートを理解してないようだ。それに比べて、日本美術関連は活気がある。僕が見に行くのも日本美術ばかりだ。

この10年で東北震災に原発事故、豪雨、スーパー台風と災害が酷かった。私自身も熊本では被災した。日本列島どこもかしこも大災害だらけである。そしてコロナだ。延期されていた展示も再開されつつあるかな。それなのにアートを取り巻く空気感のようなものは何も変わっていない感じがする。町おこしのにわかアートイベントが増えたような、減ったようなそんな感じ。アートのニュースといえばイベントの告知だけである。展示スペースのキャパが埋まりさえすれば作品とかはどうでもいいんだろうな。作品を見て何も感じないのかな、何かを議論したくなったりしないのかな。議論する意味のないただ綺麗なだけのプロダクトを飾ってあっただけなのかな。

今僕は本当のアーティストを見つけようと思っている。(コモディティのあるプロダクトを売る作家のことは他のギャラリーに任せる。)そしてなんとか押し上げてみたいと思っている。ギャラリストというかアートディーラーかな。起業でもしようかな。

そんな感じです