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2009年7月24日金曜日

Installation Art by Claire Bishop

この本はインスタレーションの入門書とも言えますが、掲載作品の写真の割合が多いので専門書的な文章量を期待する方には物足りないと思います。基本的にインスタレーションを使ったアーティストの写真入りの紹介本といった感じです。参加型作品に関しての論文などのために購入を考えている方はホワイトチャペルギャラリーから出版されているParticipationというタイトルのクレアが書いた本を読んだ方がいいでしょう。

インスタレーション(installation)という展示方法もしくは作品形態は、90年代以降のアートの主流になりました。この本では、著名な批評家であるクレア・ビショップ(Claire Bishop)がアーティストやその作品について、インスターレーションという観点からの解説を試みています。

例えば、自然現象を再現した作品で知られるオラファー・エリアッソン(Olafur Eliasson)はTATE tubine hallでの太陽を模した作品を紹介。表紙は草間 彌生(草間弥生)のNYでの伝説のパフォーマンス。

展示方法を工夫した絵画や映像含めれば、全ての作品がインスタレーションとして扱われるようになっていますが、 敢えてインスタレーションという形態的な分類からの語り口でClaire自身が解説を試みています。なぜ現代アートにおいて「作品」が「製品」であることを止めて、その「場」でより雄弁に観客に語ろうとしているのか?という観点からこの本を読むと作品ある空間への認識が変わってくるのではないかと思います。

本の最後は、「Relational Aesthetics」とクレア自身の「Antagonism in Relational Aesthetics」で閉め。このパートは文章も短くされているので、October誌に書かれた原著を読んだほうがいいかもしれません。

Participation edited by Claire Bishop

Whitechapel Gallery発行のシリーズの1冊。参加型アート(Participatory Art)を考える上で参考になる論文やExhibition Catalogueなどの文献を、批評家のClaire Bishop(クレア=ビショップ)が重要箇所を抜粋して紹介したずるい本である。有名所だとEcoの「Open Work」や、Bourriaudの「Relational Aesthtics」やClaire Bishop自身の「Antagonism in Relational Aesthetics」などなどの要約が紹介されており学生にはありがたい本。Félix Guattari(フェリックス=ガタリ)のChapsmosis:An Ethico-Aesthetic Paradigm (1992)や、Jacques Rancière(ジャッカス=ランシエール)のProblems and Transformations in Critical Art (2004)といったアートセオリーもしっかり紹介してあります。

<文献が抜粋されているアーティスト、哲学者、批評家>
Roland Barthes, Joseph Beuys, Nicolas Bourriaud, Peter Bürger, Graciela Carnevale, Lygia Clark, Collective Actions, Eda Cufer, Guy Debord, Jeremy Deller, Umberto Eco, Hal Foster, Édouard Glissant, Group Material, Félix Guattari, Thomas Hirschhorn, Carsten Höller, Allan Kaprow, Lars Bang Larsen, Jean-Luc Nancy, Molly Nesbit, Hans Ulrich Obrist, Hélio Oiticica, Adrian Piper, Jacques Rancière, Dirk Schwarze, Rirkrit Tiravanija

論文ではなく参加型アート(Participatory Art)の歴史や作品が知りたい方には、SFMOMAで開催されたExhibitionのカタログであるThe Art of Participation 1950 to Now published by Thames & Hudsonをおすすめします。

2009年7月14日火曜日

「Antagonism and relational aesthetics」

イギリスのart critic、Claire BishopによってOctober 2004で発表された、Relational Aesthticsに対する批評です。親切な事に現在でもPDF版がダウンロード出来るので是非一読してください。批評としてもすぐれた文章です。

p.s. GoogleとYahooともに日本語で検索するとこの記事へたどり着いてしまうので、要望があれば要約を日本語で書きましょうかね。。。。。