2011年7月6日水曜日

♥リッファレンスはしっかり♥ 作品制作においても

アートという魔法を使うには、それと引き換えに背負ってしまうHistory of Artの重みに耐えなくてはいけません。例えば、オノ・ヨーコと今自分がやっているアートがどのように繋がっているのか考えてないといけないのです。畑を広げてきた先駆者や芸術運動があったことで、あなたのアートに意味が生まれているのです。だからといって、理論とコンセプトでガチムチのまっちょになってしまうのは下品ですね。上品なインテリジェンスとユーモア、無駄のない筋肉とスマートな動きで、スーパープレーを世界にお見舞いしてあげましょう。

-追記-
ここで述べているのは文章を書く時の参考文献の話ではなく、作品を制作する際のリッファレンスです。美術家は過去に似た作品がある場合には作品の中で言及する必要があります。その似た過去の美術家の作品が文献の時もあるし、芸術作品の時もありますね。例えば、今よく見られる展示形態として壁にコレクションを配置した棚やショーケースをディスプレイする作品などありますよね。でも、元はと言えばジョセフ・ボイスのヴィトリーヌというガラスケースに自身の研究に使った物を納めて展示シリーズが始まりということになります。最低限、ボイスとの「違い」と「同じ」部分を把握して、作品の中で言及しておきましょうということです。特別に意味がある時以外は作品の解説で言う必要はないです。前者を、積極的に模倣して改編した場合、アプロプリエーション(盗用)になってしまい、自動的に原作に対して批判的な立ち位置なります。なぜ意図して敵対したのかが問題になります。本当にしたいのはリスペクトでありオマージュの場合にも注意が必要です。オマージュであれボイスのアプローチと自分のアプローチの違いを説明する必要があるわけです。原作へは批判したいのか尊敬したいのかはっきりさせることが必要です。