2010年10月5日火曜日

おじゃるさま


(Youtubeでしか再生できないようになっています、反転が残念)


あの雲は かたつむり

のろのろと 空を歩く

急いだって しょうがないんだ

自分のペースで 風のままに

なぜ 人は誰かと

比較をしたり 競争するの?

なぜ 人はみんなと

同じゴールを めざしているの?

雲だって いろいろある

人だって いろいろいる


顔やかたちが 違えば 別の道

生まれて生きて 死んでく 遠まわり


これ、おじゃる丸のED曲の歌詞なんですけど、
秋本康の作詞なんだってさ
現代人のなぐさめソングはほんと得意なんだなあ、あの人は。
こういう分かりきったような、改めて歌う必要がないようなことでも、
心にしみる時がある。

そういうときは、心が秋空のように謙虚で澄み渡っている。
そんなこともないか。ないな。
でもおじゃる丸はいいよね。

サザエさんがリアルじゃない世代の大人も、見ていて安心な番組だ。


コミュニケーションに関する新しいプロジェクトを始める準備をしている。
個人情報を公開して自由にアクセスしてもらうような試みです。
アーティストというのは、公人みたいな面がある。
SNSのFacebookは実名での付き合いが行われているし、
アーティストとそのファンという関係でもフレンド登録してくれることも多い。
プライバシーの設定も出来るが電話番号すら公開もされている。
一方で日本の代表的SNSのmixiは匿名性が高い。
バイト先でいたずらしたことや未成年の飲酒、情報漏洩とかの事件があった。
匿名であることで、情報に対する責任は希薄になってしまうらしい。
その点、Facebookは実名前提だから下手な事はしないメリットがあるらしい。

とにかく、国が国民に番号を付ける前に、
個人がカウントIDとしてインターネットには存在している。
アートでもインターネットの利用は盛んだ。
情報の告知、閲覧だけではなく、インタラクティブな作品も多い。

Relational Aestheticsのようなこと(アートを介してその場で人々が直接交流する)
インターネット上ではごく自然に「間接的な交流」は発生している。
アバターを操ることも出来るし、ヴァーチャルな空間でのアートイベントも開催されている。
ネットでの会話のマナーをわきまえている世代にとっては、
実社会よりも都合が良い世界なのかもしれないと思う。

留学して、実物(本物)を間近に見ることを学んだ。
全体ではなくひとつの作品の一部を凝視してポイントをメモすることを勉強した。
だから、本物をじっくり見る事の意義はよくわかる。
実際、はっきりと細部を記憶もしている。

インターネットを通して発信することを前提にしたアート作品に対して、
接することに対してどう距離を取っていくか。
身体を感覚にどう追従させるか。
観客に想像させるような手法で作品を作って来た私に取っては、
インターネットを導入することによって、
より多くの人に、垣根が低いインフラとしてインターネットはとても魅力的だ。

ま、難しいなあ。
このプロジェクトを実行するのにあたって、
社会心理学を勉強始めたのは、いいタイミングだったと思う。
おたのしみに